北海道大学医学部ってどんな大学?
大学公式HP
北海道大学医学部の公式HPはこちらからご確認いただけます。
キャンパス
北海道大学医学部のキャンパスは北海道札幌市にあります。
アクセス
「札幌駅」徒歩20分
「北大病院前」徒歩3分
「南北線北12条駅」徒歩10分
北海道大学医学部医学科のキャンパスはJR札幌駅から徒歩20分という立地にあります。 やや遠いため、駅から出ているバスに乗ると良いかもしれません。バスでは最寄りの停留所からは徒歩3分です。
北海道大学医学部の入試情報まとめ
概要
日本を代表する旧帝大学のうちの一つです。 東大理Ⅲや京大医学部とは異なり、それほど偏差値・難易度が高くなく、バランスの良い学力を求められます。 理科科目では物理の選択が必須であり、もう1科目を化学または生物から選択しなければならず、事実上、化学・物理の受験が強制されてしまいます。 生物選択者は非常に不利であり注意が必要でしょう。
配点
英語 | 数学 | 理科 | 国語 | 社会 | 面接 | 合計 | |
共通テスト | 60 | 60 | 60 | 80 | 40 | ー | 300 |
個別学力試験 | 150 | 150 | 150 | ー | ー | 75 | 525 |
合計配点 | 210 | 210 | 210 | 80 | 40 | 75 | 825 |
二次試験の配点が64%であり、二次型です。そのため共通テストで失敗した受験生であってもチャンスが十分にあると言えます。 面接には75点としっかり得点がついており、多くの受験生が50点前後となるようです。中にはやや失敗して25点ほどになってしまう受験生もいるようです。 面接で必要以上に失点しないためにもしっかり対策に時間を使うのが良いでしょう。
合格最低点
入学年度 | 満点 | 平均点 | 合格最低点 | 最低得点率 |
2024 | 825 | 683 | 655 | 79.3% |
2023 | 825 | 633 | 602 | 73.0% |
2022 | 825 | 658 | 626 | 75.9% |
2021 | 825 | 689 | 660 | 80.0% |
2020 | 825 | 666 | 635 | 77.0% |
合格最低点は600点から650点の間を推移しています。 2022年、2023年と前年の合格最低点と比べ大幅に下がっており、近年は合格最低点が低下しています。 その影響が2024年以降の入試に現れる可能性は十分あるでしょう。 過去問を解く際には650点を合格最低点と意識して取り組むと良いと思われます。
倍率
入学年度 | 倍率 | 募集人数 | 志願者数 |
2024 | 3.3 | 89 | 295 |
2023 | 3.4 | 85 | 291 |
2022 | 3.2 | 97 | 315 |
2021 | 3.3 | 101 | 338 |
2020 | 3.8 | 97 | 366 |
倍率は例年3-4倍の間を推移しています。 入学年度によって募集人数も変動しており、それに伴い倍率も変化するので、受験前に必ずチェックしておきましょう。 国公立大学医学部の倍率としては平均的です。
その他
偏差値:65
共通テスト得点率:85%
共通テスト最低点:不明
個別学力試験最低点:不明
再受験寛容度:厳しめ
北海道大学医学部の傾向と対策
【英語】
■ 概要
北海道大学医学部の英語試験は、長文読解問題3題と自由英作文3題というオーソドックスな構成になっています。問題の難易度は比較的に容易で、点数を取ることが可能です。しかし、長文の文量が多いため、試験時間内に解き切るための時間配分と速読力が重要です。
■ 解答形式:記述式
解答形式は記述式です。記載問題は和訳や内容説明が問われます。 選択式問題も内容を深く理解していれば、比較的簡単な問題となります。
■ 大問数・構成:大問4題(長文3題、自由英作文1題)
長文問題が3題と自由英作文が1題出題されます。 3題ある長文問題のうち2題は通常の長文問題であり、内容説明や和訳、内容の理解を問う選択問題などが出題されます。 1題は会話文の穴埋め問題であり、選択肢から空欄に対応する文章を選ぶシンプルなもので、それほど難しくはありません。 自由英作文は短めの長文を読んで解答する形式です。語数は70–100文字であり、しっかり練習していれば十分得点することが可能でしょう。
■ 難易度:やや易〜標準
全体を通して長文の文量は多いものの、内容は標準的なものであり、設問も解答しやすく易しい傾向です。 記述問題も問われている内容は標準的であり、選択問題は選びやすく、得点しやすい部分でしょう。 英作文は長文を読む必要はあるものの、作文すること自体は決して難しくありません。
■ 試験時間:90分(やや短め)
試験時間は90分であり、この制限時間にしては長文の英文量が多く、やや時間の余裕がない設定です。 一方で設問自体は比較的易しい問題が多いため、どれだけ長文をスピーディーに読み進めることができるかが重要です。
■ 頻出分野:特になし
医学部の英語の試験では一般的に医学的内容の英語長文が出題されることが多いですが、北海道大学医学部の英語は他学部と共通の問題であるため、医学ジャンルの英語長文の出題は多くありません。 一方で科学系の英語長文の出題は多ため、これに読み慣れておくことは重要でしょう。
■ 対策方法:英語の速読力を鍛え、問題処理速度を向上させる
やや厳しめの時間設定である北海道大学医学部の英語を攻略するには、どれだけ英語長文をスピーディーに読み進めることができるかが鍵となります。 そのため、英語長文の速読力を鍛え、スピーディーに読み進めて内容を理解できるようになりましょう。 また、設問自体は比較的易しいため、正答を即座に判断して処理速度を意識しましょう。 具体的には広い分野の長文問題を速読する練習を多く重ねた上で、過去問でたくさん演習を積むようにしましょう。
【数学】
■ 概要
北海道大学医学部の数学試験は、大問5題で構成されたオーソドックスな問題構成になっています。難易度は標準的な問題からやや難しめの問題まで存在し、特に数IIIの問題では計算量が多く、試験時間の管理が重要となります。問題自体は良問ぞろいで、定理的な得点が望めます。
■ 解答形式:記述式
解答形式は記述式で、問題には数学的読解力や論証力を問う問題が含まれます。記述のミスを減点されないためにも、結果のみならず計算過程や論証の詳細を確実に記載する必要があります。
■ 大問数・構成:大問5題
5題の大問から構成されています。問題の構成としては、ほかの理系学部と同構成の問題が出題され、各大問に2~4問の誘導小問が含まれます。 数ⅠAⅡBの問題は計算量も少なめで気持ちよく解くことができる一方、数IIIの問題は計算量が多く、結果の得点までにたどり着くのに時間がかかる問題が見られます。
■ 難易度:標準〜やや難
全体的な難易度は標準~やや難となっています。特に大問の後半には論証力や読解力を問う問題が出題され、理解力を要求されることが多く、分野を跨る論点を理解して解決する力が重要です。あらかじめ広い分野の問題に慣れておくことが必要です。
■ 試験時間:120分(適正)
試験時間は120分で、問題の量から見て適正な時間設定です。 数ⅠAⅡBの問題ですばやく解き進めることで、数IIIの問題により多く時間を割くことが重要です。
■ 頻出分野:確率、数III、図形と方程式(軌跡)、数列、数定事、微積、複素数平面
数ⅠAⅡBの問題における確率や数列の問題、数IIIの微積問題が特に頻出しています。その他、図形と方程式(軌跡)や数定事の試験もよく出題されます。両分野の融合問題が多く見られ、細かい理解力が問われる場合が多い点が特徴的です。
■ 対策方法:典型問題を確実に抑え、定理的な得点を目指す
北海道大学医学部の数学を攻略するには典型問題のインプットが重要です。 問題集でしっかり練習して、典型問題の解法を確実にインプットしておくと良いでしょう。 その上で複数の分野の融合問題にも対応できるよう、分野を限定せず全範囲を穴なく勉強することが重要です。 具体的には、チャート式などの統合系問題集で典型問題のインプットを完璧にし、演習でたくさん積むようにしましょう。
【化学】
■ 概要
北海道大学医学部の化学試験は、大問3題構成で理論、無機、有機、高分子からまんべんなく出題されます。問題は標準的な難易度の問題からやや難しめの問題まで存在し、広い知識や計算力が重要となります。問題量が多いため、時間配分を考えながら解くことが重要です。
■ 解答形式:記述式
解答形式は記述式で、選択問題や、細かい計算等が出題されます。大きな記載問題は少なく、よく出題される問題の簡単な計算を知識に基づいて解くことが決め手になります。
■ 大問数・構成:大問3題(理論1題、無機×理論1題、有機×高分子1題)
大問は3題から構成され、それぞれがさらに2つのパートに分かれています。実質的には6題の構成と考えるべきです。理論の問題や無機の記述問題は結構解きやすい一方、有機と高分子は計算量が多く、高度な理解力を要求される場合があります。
■ 難易度:標準〜やや難
問題自体は標準的なものが多いものの、一部には少し難しい問題や複雑な計算を要する問題も含まれます。広い知識と計算力を身につけることで解決できるようになります。頻出問題も少なくないため、過去問で頻出問題に慣れておくことが重要です。
■ 試験時間:150分(理科2科目)(短め)
試験時間は75分で、この制限時間にしては問題量が多く、時間の配分を計画的に行う必要があります。理論の問題ではてきぱきと計算問題を取捨選択し、多くの問題に解答することが重要です。解きやすい問題から答えるのがポイントです。
■ 頻出分野:理論、無機、有機、高分子
理論の計算問題や無機の基礎知識問題が基本となります。有機化学は解きにくい問題も出題される為、細かい知識やテクニックを確実にすることが重要です。高分子化学の問題も相対的に難易度が高いです。広い分野を深く学習しておくことが良い結果に繋がるでしょう。
■ 対策方法:知識を抑えた上で、計算のスピードと精度を向上させる
北海道大学医学部の化学を攻略するには、大前提として基礎的な知識を確実にしておくことが重要です。その上で、理論化学の計算問題などをスピーディーに解き進める能力を育成しましょう。 重要問題集や基礎問題集をスピーディー重視で周回し、広い分野を学ぶことが良い結果に繋がります。 過去問の演習も必ず行い、時間配分を意識した練習にて、正確な計算力と該当な時間で解決できるようにしましょう。
【物理】
■ 概要
北海道大学医学部の物理試験は、大問3題構成で力学、電磁気、熱・波動から出題されます。問題の難易度は標準レベルが中心ですが、分量が多いため時間配分が重要です。問題は空所補充形式が中心である一方、繁雑な計算問題や図表の読み取り問題が含まれることもあり、これらを速くしかも正確に解く能力が要求されます。
■ 解答形式:記述式
問題の解答形式は記述式が中心で、空所に答えを記入する問題となっています。年によって論証問題や描図問題が出題される場合もあります。
■ 大問数・構成:大問3題(力学1題、電磁気1題、熱・波動1題)
3題の大問構成になっており,一題が力学,一題が電磁気,もう一題が熱か波動に関する問題となっています。原子分野の出題はほとんどないため、学習の優先順位を考えると最悪やらなくても良いでしょう。熱力学の出題が多い点に注意してください。
■ 難易度:標準
問題の難易度は標準レベルが中心ですが,全体の問題量が多く,済ませるのに時間が必要です。特に問題の後半では読解力や思考力を要求される問題も含まれるため,若干難しめの問題を解く力をつけておくことが重要です。
■ 試験時間:150分(理科2科目)(短め)
この時間内に大問3題を解き切る必要があります。問題の量が多いため,文章をすばやく読み取り,計算を正確に実行する能力が必要となります。各問題に時間を割り当て,大きな誤差がないようにすることが重要です。
■ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動
力学と電磁気は每年出題され,残り1題は熱力学か波動から出題されることが多いです。熱力学の出題率が高いため,この分野を集中的に勉強することは重要です.過去問により出題傾向を学習することが最適です。
■ 対策方法:スピーディーと正確さを重視した計算練習
北海道大学医学部の物理を攻略するには,スピーディーと正確さの高い計算力が重要です。基礎的な問題集の演習を重ね,解法を覚えるだけではなく,計算を精度高く完了させる習慣をもつけておくことが重要です。 重要問題集などの演習を通じ,過去問を用いた時間配分の練習も加え,最終的には自信を持って時間内に解答できるようにしましょう。
【生物】
■ 概要
北海道大学医学部の生物試験は大問4題構成で、毎年さまざまな分野から標準的な問題がまんべんなく出題されます。出題の質は高く、分野を跨る融合問題なども多いのが特徴です。問題量が多いため、時間配分に注意して解くことが重要です。
■ 解答形式:記述式
問題の解答形式は記述式です。標準的な知識問題のほか、読解力や考察力を問う論証問題や強の描図問題も出題されます。学校や塾の先生にアドバイスを求めるのも重要です。
■ 大問数・構成:大問4題
大問4題から構成されており、各大問には2~3題の中問が含まれる場合が多いのが特徴です。逆にとらえると、大問の構成はそれほど大きくないため、実質的には6題の問題を解くような時間配分が必要となります。
■ 難易度:標準〜やや難
問題の難易度は標準的な問題が多い中、読解力や考察力を要する難しめの問題も含まれます。合格者を十分に選別する問題であるため,学校や授業での基礎問題は落とさないようにする一方,高水準な問題を思考できる形にすることが重要です。
■ 試験時間:150分(理科2科目)(適正)
試験時間は75分で,大問4題を解き切るには適正な時間設定です.大問一題あたり15~20分で解き、残り時間で広い要求に対応して要点を重点的に解決する実力をつけましょう。
■ 頻出分野:遺伝情報、体内環境、生殖・発生、進化・系統、生態
生物の全範囲からバランスよく出題されますが、特に遺伝情報、体内環境、進化や系統、生態に関する問題が頻出です。これらの分野は図表の読み取りや考察力が問われることが多いため、重点的に対策を行いましょう。また、植物の光合成や配偶子形成に関する問題も例年出題されるため、幅広い分野の理解を深めておくことが重要です。
■ 対策方法:考察問題や論述問題を攻略することが鍵
教科書の内容を基盤として、標準問題集や重要問題集で基礎を固めた後、標準問題精講や実験考察系の問題集に取り組みましょう。また、遺伝の分野は難易度が高いため、専門的な問題集で徹底的に演習することをおすすめします。過去問を活用して時間配分を意識した練習を行い、解答スピードと正確さを高めましょう。
【面接】
■ 試験時間:8〜10分
試験時間はおよそ10分弱でそれほど長くありません。 時間がそんなに長く無いため基本的な質問がいくつかされ、それに特に問題なく答えられれば大丈夫でしょう。
■ 面接人数:受験生1人ー面接官3人
受験生1人に対して面接官が3人のオーソドックスな面接試験です。 3人の面接官から均等に質問されます。
■ 大問数・構成:個人面接
受験生1人に対して面接官3人が均等に質問していく個人面接です。 一人ずつ面接室に通され、面接官からの質問に答える形式となっています。
■ 頻出質問
- なぜ医師になりたいのか
- なぜ北海道大学医学部を志望しているのか
- 将来は臨床医と研究医どちらを目指すのか
- 医師の地域偏在についてどう思うか
- 臓器移植について知っていること、ドナーの方にどのように寄り添うべきか
- iPS細胞について知っていることはあるか
- 自分の特技、その特技によってどのように人格形成されたか
- 部活動で何を学んだか
- 尊敬する医師や科学者はだれか、尊敬する理由やその人のだめなところはどこか
- 最近気になったニュースは何か
- 自分は医師に向いているか 入学後に大学でやりたいことはある
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