東京医科歯科大学医学部ってどんな大学?

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キャンパス

〒113-8510 東京都文京区湯島1丁目5−45

東京医科歯科大学医学部のキャンパスは東京都文京区にあります。


アクセス

「御茶ノ水」から直結

東京医科歯科大学医学部医学科のキャンパスは東京メトロ丸の内線「御茶ノ水」駅から直結で病院、大学敷地につながっています。 またJR中央線、総武線「御茶ノ水」、千代田線「新御茶ノ水」駅からも近く、アクセスが非常に良い大学です。 またキャンパス周辺には多くの飲食店があり、昼食にも困ることなく楽しいキャンパスライフを送ることができるでしょう。



東京医科歯科大学医学部の入試情報まとめ

概要

東京都にある日本の国立大学です。 東大の医学部と同じく、東京都にある国公立大学の医学部です。 また偏差値も非常に高く、東大や京大、阪大と並ぶ最難関大学の一つです。


配点


英語 数学 理科国語社会 面接 合計
共通テスト 40 40 404020 180
個別学力試験 120 120 120 360
合計配点 160 160 1604020 540


二次試験の配点が66%であり、二次型です。とはいっても合格するような受験生は共通テストでも90%を超える得点率の学生が多いため、失点はするわけにはいきません。 また面接試験には配点こそないものの、実施されるためしっかり対策することが必要です。


合格最低点

入学年度 合格最低点 最低得点率 平均点 満点
2024 384 71.1% 407 540
2023 370 68.5% 394 540
2022 364 67.4% 400 540
2021 369 68.3% 397 540
2020 356 65.9% 382 540


合格最低点は例年65-70%となっています。 目安として70%を目標として過去問等に取り組むといいでしょう。


倍率

入学年度 倍率 募集人数 志願者数
2024 4.3 69 296
2023 4.5 69 308
2022 3.8 79 303
2021 4.0 79 316
2020 4.3 81 344


倍率は例年4倍の前後を推移しています。 国公立大学医学部の倍率としては平均的です。


その他

偏差値:70


共通テスト得点率:90%


共通テスト最低点:不明


個別学力試験最低点:不明


再受験寛容度:厳しい

東京医科歯科大学医学部の傾向と対策


【英語】


■ 概要

東京医科歯科大学の医学部英語試験は、長文問題1題で構成されており、医学や生物学に関する非常に長い英文が出題されます。問題の内容や語彙は標準レベルですが、設問形式に特徴があり、対策には特化した準備が求められます。英語の読解力だけでなく、問題の解き方や手順の最適化が合格の鍵となります。

 

■ 解答形式:記述式

設問は主に記述形式で構成されており、以下の形式が含まれます


・正誤判定問題(24問)

・英文要約問題

・和訳問題

・400字の日本語要約問題


それぞれの設問が長文内の特定の情報を基に解答を求めるため、設問ごとのポイントを的確に押さえる必要があります。

 

■ 大問数・構成:大問1題

大問は1題のみですが、内容は非常に詳細で、1700語前後の長文を含みます。パラグラフごとに内容を理解しながら進める必要があり、全体を通じて一貫性を持って解答する能力が求められます。

 

■ 難易度:標準〜やや難

試験全体の難易度は標準からやや難しいレベルです。正誤判定問題は比較的標準的ですが、英文要約や日本語要約は表現力が問われるため、訓練が必要です。これらの要約問題が得点を左右する重要なポイントとなります。

 

■ 試験時間:90分(やや短め)

試験時間は90分で、問題の分量を考えると短く感じる受験生が多いでしょう。限られた時間内で正確に読み解くためには、時間配分の工夫が不可欠です。速読力と内容把握力が試されます。


■ 頻出分野:医学、生物学

医学や生物学に関するテーマが中心ですが、科学的な話題や専門的な語彙が含まれることもあります。過去問を通じてこれらの分野に慣れ親しむことが有利に働きます。

 

■ 対策方法

英語読解力の向上と問題処理能力を高めることが必要です。以下の手順で対策を進めましょう


・長文読解の練習を積み、速読力と内容把握力を鍛える。

・過去問を繰り返し解き、設問形式に慣れる。

・正誤判定問題では正確に本文を照らし合わせ、判断力を養う。

・英文要約や日本語要約では表現力を強化し、減点を防ぐ練習を行う。

・時間内に全ての問題を解く手順を確立する。


過去問演習を通じて自分なりの解き方を確立し、目標得点率を達成できるよう計画的に取り組みましょう。

 

【数学】


■ 概要

東京医科歯科大学医学部の数学は、難易度の高い問題が中心です。大問は3問構成で、試験時間は90分です。問題文が長く、複数分野の融合問題や新しい設定の問題が多く含まれています。そのため、思考力、計算力、論証力が高い水準で求められます。簡単には点差がつきにくい試験であり、対策次第で大きな差がつくことが特徴です。

 

■ 解答形式:記述式

解答形式は記述式です。各大問に3~4問の誘導小問が含まれており、それぞれの解法過程も詳細に記述することが求められます。正確な計算と論理的な説明が重要で、出題者の意図を的確に読み取る力が問われます。

 

■ 大問数・構成:大問3題

大問は3問構成です。例年、医学科独自の問題が1~2問含まれる一方で、保健学科や歯学部との共通問題も出題されています。分野に大きな偏りはなく、幅広い分野からバランスよく出題されるのが特徴です。

 

■ 難易度:やや難〜難しい

問題全体の難易度は「やや難~難」の範囲に位置します。計算量が多く、論証のプロセスも複雑です。新しい設定や複数分野の融合問題が頻出であるため、どれだけ問題に柔軟に対応できるかが重要です。少しのミスが大きな差を生むため、正確さが求められます。

 

■ 試験時間:90分(やや短め)

試験時間は90分で、問題の量と難易度を考えると短めに設定されています。1問あたり約30分で解く必要があり、時間配分や計算ミスの防止が鍵となります。練習段階で速さと正確さを意識して取り組むことが重要です。

 

■ 頻出分野:確率、整数、微積、空間図形、空間ベクトル

特定の分野に偏りは少ないですが、以下の分野が特に頻出です。


・確率

・整数

・微積分

・空間図形

・空間ベクトル


特に、確率問題は2019年から2023年まで5年連続で出題されています。また、整数問題や空間に関連する問題も頻出であり、これらの分野を重点的に学習することが高得点につながります。

 

■ 対策方法

まずは基本的な定型問題を確実に解けるようにすることが重要です。具体的には、「1対1対応の演習」などの基礎問題集を活用し、基本的な解法を身につけます。その後、段階的に難易度を上げていきましょう。 初めは下位旧帝大レベルの問題から始め、最終的には東京大学や京都大学、東工大、慶應医学部などの最難関レベルの問題に挑戦します。融合問題に対応するために幅広い分野を学び、問題を解く際の柔軟性を養うことが重要です。また、過去問を徹底的に活用し、試験特有の形式や出題意図に慣れることも効果的です。 効率的な学習を行うためには、問題を解く際にプロセスを重視し、間違えた問題を繰り返し復習することが必要です。これにより、試験本番での完成度を高めることができます。


【化学】


■ 概要

東京医科歯科大学医学部の化学試験は、高度な思考力と集中力が求められる難易度の高い試験です。問題設定が斬新で、受験生にとってチャレンジングな内容となっています。高分子分野では医学に関連するテーマが頻出し、受験生の専門的な理解が試されます。

 

■ 解答形式:記述式

試験は記述式です。選択問題に加えて、計算問題では過程の記述が求められ、論述問題も多く出題されます。特に2023年度の試験では計算問題の記述が4問から7問に、論述問題が5問から8問に増加し、さらに難化した印象です。

 

■ 大問数・構成:大問3題

試験は大問3題で構成されています。主な内訳は、理論化学が1題、有機化学が1題、高分子化学が1題となっています。一部の年度では、理論化学の代わりに無機化学が出題されることもあります。高分子化学では医学分野を題材とした問題が特徴的です。

 

■ 難易度:やや難

試験全体の難易度は「やや難以上」で、初めの方の問題は比較的取り組みやすいものの、後半では高度な思考力が求められる問題が多く含まれています。特に、独自の設定を理解して解答する問題や、限られた情報から推測を必要とする問題が特徴的です。

 

■ 試験時間:120分(理科2科目)(短め)

理科2科目で120分の試験時間が割り当てられていますが、化学にはそのうち60分しか充てられないため、時間が非常に限られています。煩雑な計算問題や考察が必要な論述問題を短時間で処理する必要があるため、時間配分が重要です。限られた時間内で効率よく解答するためには、取捨選択が不可欠です。


■ 頻出分野:理論化学、無機化学、有機化学、高分子化学

試験では理論化学、無機化学、有機化学、高分子化学の全分野が幅広く出題されます。特に、高分子化学では医学に関連するテーマがよく取り上げられます。理論化学を基盤とした計算問題が全体を通して多く、複数の分野を融合した総合問題も出題されるため、分野横断的な理解が求められます。

 

■ 対策方法

東京医科歯科大学の化学試験を攻略するためには、基礎的な知識をしっかりと押さえた上で、思考力と応用力を鍛える必要があります。「化学の新演習」の星3レベルの問題を中心に、じっくり考えながら解答を導き出すトレーニングを積みましょう。また、過去問演習を通じて試験特有の形式や時間配分に慣れることが重要です。論述問題では簡潔かつ論理的な記述が求められるため、日頃から記述力を養うこともポイントです。


【物理】


■ 概要

東京医科歯科大学の物理は、大問2題構成で出題されます。出題分野は力学と電磁気が中心ですが、まれに原子や熱力学が含まれることもあります。難易度は標準からやや難の中間で、思考力や計算力が求められます。前半の小問で確実に得点し、後半の難問に対応することが重要です。

 

■ 解答形式:記述式

解答形式は記述式です。問題の解答部分を記述するだけでなく、計算の過程や図を描く問題も含まれています。文字式の計算だけでなく、数値計算や場合分けも必要とされるため、「簡潔に分かりやすくまとめる」練習が欠かせません。

 

■ 大問数・構成:大問2題

大問2題構成です。1題目は力学、2題目は電磁気または波動が出題されます。年度によっては原子や熱力学が出題されることもあり、幅広い分野の基礎力が求められます。小問は約10問含まれ、後半に進むにつれて難易度が上がります。

 

■ 難易度:標準〜やや難

全体的に標準からやや難のレベルです。標準問題を解ける基礎力が必須ですが、後半に出題される難問では高い思考力や統合力が求められます。基礎力を固めた上で、応用問題にも取り組む必要があります。

 

■ 試験時間:120分(理科2科目)(やや短め)

理科2科目で120分が割り当てられており、物理には約60分が割り当てられます。問題数や難易度を考慮すると、時間はやや短く感じられることが多いです。限られた時間内で正確かつスピーディーに解答する力が求められます。


■ 頻出分野:力学、電磁気

頻出分野は力学と電磁気です。近年は波動が出題されることも多く、まれに原子や熱力学が含まれることもあります。力学ではエネルギー保存則や運動方程式、電磁気では電場や磁場の計算が頻繁に出題されます。波動では干渉や回折などの基礎的な内容が中心です。

 

■ 対策方法

基礎力の強化:物理の基礎力を高めるために、教科書の内容をしっかりと理解しましょう。重要問題集や基礎的な演習書を繰り返し解くことで、標準問題に対する対応力を養います。


応用力の向上:標準問題を解けるようになったら、難易度の高い問題集や過去問に取り組み、応用力を磨きます。特に東京医科歯科大学の過去問を使用して、出題形式や時間配分に慣れることが重要です。


記述力の強化:記述式の問題に対応するために、解答を簡潔かつ論理的にまとめる練習を重ねましょう。計算過程や図の描き方を練習することで、試験本番での正確な解答が期待できます。


時間配分の練習:試験時間が限られているため、時間内に解答を終える練習が必要です。模試や過去問を活用して、実戦的な演習を行いましょう。


苦手分野の克服:苦手分野を放置せず、基本から徹底的に復習しましょう。力学や電磁気など頻出分野を優先的に学習し、全体的な得点力を向上させることを目指します。


【生物】


■ 概要

東京医科歯科大学の生物の試験は、大問3題構成で、考察問題や実験設計を求められる内容が特徴です。広範囲な分野から出題されるため、全体的な学習が求められます。

 

■ 解答形式:記述式

解答形式は記述式です。標準的な知識を問う問題に加え、考察問題や実験設計問題が多く、特に正確かつスピーディーに書く力が重要です。

 

■ 大問数・構成:大問3題

大問は3題構成です。一つの大問に複数の分野が組み合わさっており、補足問題として描図問題が出題されることもあります。幅広い範囲から出題されるため、バランスの取れた準備が必要です。

 

■ 難易度:標準〜やや難

問題の難易度は「標準〜やや難しい」とされています。標準的な知識問題は多い一方、考察問題や実験設計問題では深い理解と緻密な対策が求められます。全体的に高い書き込みスキルが必要です。

 

■ 試験時間:120分(理科2科目)(やや短め)

理科2科目で合計120分の試験時間が設定されており、生物に割ける時間は約60分です。1つの大問につき20分を目安に進めることが推奨されますが、リード文が長い問題が多いため、十分な時間管理が求められます。


■ 頻出分野:運動、生態、体内環境、動物、細胞、代謝

頻出分野として、運動系、生態、体内環境、動物の反応、細胞、代謝が挙げられます。広範囲な分野から満遍なく出題されるため、特定の分野だけを重点的に学習するのではなく、バランスの良い学習が必要です。

 

■ 対策方法

試験対策としては、事前の問題演習と過去問の活用が重要です。具体的には「生物 記述問題の完全対策」や「標準問題精講」などを活用し、考察問題や実験設計問題に重点を置いた練習を行いましょう。また、過去問を通じて出題傾向やテーマの変化を把握することも大切です。時間配分を意識した練習を繰り返し、回答速度と正確性を高めることが成功の鍵です。


【面接】


■ 試験時間:5-10分

東京医科歯科大学医学部の面接試験では、5-10分の個人面接が行われます。

 

■ 面接人数:受験生1人 ー 面接官3人

受験生1人に対して面接官3人で個人面接が行われます。

 

■ 面接形式:個人面接

個人面接が行われます。 面接官3人に対して受験生1人の対面形式で、オーソドックスなタイプです。 複数用意された面接室の1つに入室し、机を挟むようにして面接官との面接が行われます。 また、面接官による評価次第では再面接が行われることがあります。再面接は面接官が5人に増え、面接時間も長くなる傾向にあります。 再面接になった受験生の例としては、併願校に医学部でない学部を受験したと先の面接で話した人が、そのことについて本当に医師になりたいのかなどと、詰められることがあるようです。

 

■ 頻出質問

  • なぜ本学を志望するのか 
  • 医師を志望する理由は何か
  • 周りからの自分の評価
  • 大学に入ってからやってみたいこと
  • 自己紹介
  • 高校で力を入れて取り組んだこと
  • 将来、何科に行きたいか
  • 臨床と研究どちらに進みたいか
  • 自分のアピールポイント
  • 10年後の自分はどうなっていると思うか
  • 受験が終わったら何をしたいか
  • 併願大学について


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