東京大学医学部ってどんな大学?

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キャンパス

〒113-8654 東京都文京区本郷7丁目3−1

東京大学医学部のキャンパスは東京都文京区にあります。


アクセス

「本郷三丁目」徒歩10分

東京大学医学部医学科のキャンパスは東京メトロ丸の内線「本郷三丁目」駅から徒歩で10分という立地にあります。 その他千代田線や大江戸線の駅からも徒歩で通うことができ、立地が非常に良いです。 またキャンパス周辺には一人暮らし向けのアパートやマンションも多く、大学付近で下宿している学生も多いです。



東京大学医学部の入試情報まとめ

概要

東京都にある日本の国立大学です。 なんといっても、日本で最難関の大学・学部であり、偏差値も日本で最も高い大学です。入学時は医学部ではなく、理科三類に入学し、後の進振りと言われる学部の振り分けの際に改めて医学部に進むこととなります。


配点


英語 数学 理科国語社会 面接 合計
共通テスト 24.4 24.4 24.424.412.4 110
個別学力試験 120 120 12080 440
合計配点 144.4 144.4 144.4104.412.4 550


二次試験の配点が80%であり、完全な二次型です。とはいっても理科三類に合格するような受験生は共通テストでも90%を超える得点率の学生が多いため、失点はするわけにはいきません。 また面接試験には配点こそないものの、実施されるためしっかり対策することが必要です。


合格最低点

入学年度 合格最低点 最低得点率 平均点 満点
2024 380 69.1% 404 550
2023 358 65.1% 389 550
2022 348 63.3% 377 550
2021 376 68.4% 406 550
2020 386 70.2% 414 550


合格最低点は例年70%前後となっています。 目安として70%を目標として過去問等に取り組むといいでしょう。


倍率

入学年度 倍率 募集人数 志願者数
2024 4.3 97 416
2023 4.3 97 420
2022 4.3 97 421
2021 4.0 97 385
2020 4.3 97 413


倍率は例年4倍の前後を推移しています。 国公立大学医学部の倍率としては平均的です。


その他

偏差値:72.5


共通テスト得点率:92%


共通テスト最低点:71.1%


個別学力試験最低点:不明


再受験寛容度:厳しい

東京大学医学部の傾向と対策


【英語】


■ 概要

東京大学医学部の英語試験は、120分間で大問5問が出題される試験です。問題の形式は多岐にわたり、日本語要約、文挿入、自由英作文、和文英訳、リスニング、誤文訂正、英文和訳、小説読解などが含まれています。 試験の特徴として、試験時間に対して問題量が多く、質も高いことが挙げられます。そのため、効果的な学習計画と十分な準備が求められます。

 

■ 解答形式:記述式

試験は記述式が中心で、一部に選択式の問題も含まれます。日本語要約や文挿入、自由英作文、和文英訳は記述式です。リスニングは選択式ですが、「NOT mentioned」など、誤解を避けるために慎重な準備が必要な問題形式も含まれています。

 

■ 大問数・構成:大問5題

大問は全部で5問です。それぞれの大問には異なる形式の問題が含まれており、例えば日本語要約では文脈を把握する読解力が問われ、自由英作文では多様なテーマに対応できる表現力が求められます。リスニングは配点が高く、実力が反映されやすい分野です。

 

■ 難易度:標準〜やや難

難易度は「標準的な問題と難問の混在型」です。問題量が多いため、限られた時間内に解き切るには問題に慣れておくことが重要です。語彙や内容は豊かで、「読解力」と「正確な解答力」が問われます。

 

■ 試験時間:120分(短め)

120分は大問5問に対して短めに設定されており、時間配分が非常に重要です。「45分→30分→45分」といった時間配分プランを立て、それぞれの大問に割り当てる時間を考えておくことが効果的です。


■ 頻出分野:要約

日本語要約では文脈と主要なアイデアを把握する力が必要で、リスニングでは短時間で要点をつかむ能力が重要です。対策としては、各分野に特化した問題演習を重点的に行うとよいでしょう。

 

■ 対策方法

東京大学医学部の英語試験を攻略するためには、以下の対策を徹底することが求められます


読解力と精読力の強化:長文読解の演習を通じて、速読と精読の両方のスキルを磨きます。


英作文と和文英訳の練習:様々なテーマに対応できる自由英作文のトレーニングと、和文英訳の精度を高める練習を行います。


リスニング対策:過去問や模試を活用し、選択肢の先読みやスクリプトを聞き取る力を鍛えます。


特に、過去問を繰り返し解いて問題形式に慣れることが効果的です。試験本番での時間配分を意識しながら練習を進めましょう。

 

【数学】


■ 概要

東京大学医学部の数学試験は、大問6問構成で150分の制限時間内に実施されます。難易度は「やや難」から「難しい」とされており、典型的な問題が少なく、多分野にまたがる融合問題が多いのが特徴です。問題全体として「良問」が多く、高校範囲を超えた問題は出題されないことが一般的です。

 

■ 解答形式:記述式

解答形式は記述式です。各大問は複数の誘導小問で構成され、答えを導く過程や詳細な説明が求められます。そのため、論理的で正確な記述力を鍛えることが重要です。

 

■ 大問数・構成:大問6題

試験は大問6問で構成されています。問題には文系学部と共通のものも含まれており、全体的に質が高く、問題ごとの難易度にばらつきがあるのが特徴です。他の理系学部と比べてもハイレベルな内容となっています。

 

■ 難易度:難しい

全体の難易度は「難しい」と評価されます。典型問題が少なく、高度な計算力や論理的思考力が要求されます。複数分野を統合した問題が多く出題されるため、幅広い知識が求められます。難問を解き切るためには、問題の構造や解法への深い理解が必要です。

 

■ 試験時間:150分(やや短め)

試験時間は150分で、問題量は「やや多め」とされています。各大問に割く時間配分を工夫し、「解ける問題から着手する」といった戦略が重要です。例えば、「1問あたり20分以内で解答を目指す」「10分以内に方針が立たない場合は次の問題に進む」など、時間を有効活用する練習を積むことが求められます。

 

■ 頻出分野:数列、複素数平面、微積、図形と方程式、空間図形

以下の分野が頻出とされています


・数列

・複素数平面

・微積分

・図形と方程式

・空間図形


基礎分野を融合した問題特に数IIIからの出題割合が40-60%に上り、変化に対応した練習が必要です。複素数平面や図形に関する問題が要点となることが多いです。

 

■ 対策方法:基礎の徹底から応用力の養成へ

基礎力の強化:まずは基礎問題集を活用し、標準的な問題を確実に解けるようにします。これにより、基本的な解法や計算力をしっかり身につけましょう。


応用問題への挑戦:「やさしい理系数学」や「標準問題精講」を繰り返し解くことで、実戦力を磨きます。さらに、上級問題集に取り組むことで高度な思考力を鍛えます。


記述力の養成:解答の過程を正確に記述する練習を行いましょう。添削指導を受けることで、自分の弱点を把握し改善することができます。


過去問演習:過去問を分析し、頻出分野や時間配分の感覚を掴みます。特に、東大特有の誘導形式に慣れることが重要です。


【化学】


■ 概要

東京大学医学部の化学試験は、大問3題(実質6問)の構成で、理論、無機、有機、高分子化学をカバーしています。試験時間は理科2科目で150分のため、化学に割ける時間は約75分です。思考力が試される横断的な問題が多く、解答には速さと精度が求められます。

 

■ 解答形式:記述式

記述問題が主体で、一部選択問題や計算問題も含まれます。例えば、化学現象の考察や構造式の記述、グラフの読み取りなど多岐にわたります。途中過程が求められる計算問題や字数指定のない論述問題も特徴的です。

 

■ 大問数・構成:大問3題(理論3問、無機1問、有機1問、高分子1問)

実質的には各大問が2つの中問に分かれる形式で、合計6問程度の構成です。各分野がバランスよく出題される一方、高分子は年度によって出題されない場合もあります。また、融合問題や新しいテーマの問題が含まれるため、幅広い知識が求められます。

 

■ 難易度:標準〜やや難

約半数は標準レベルの問題で、基本的な理解を持つ受験生なら対応可能です。一方で、新しいテーマや融合問題では深い思考力が求められます。2017年度以降、標準レベルの問題が増加傾向にあるものの、依然として高度な応用力を要する設問が含まれています。

 

■ 試験時間:150分(理科2科目)(短め)

試験時間は1科目あたり75分で、問題数に対して時間が不足しがちです。特に中問1つあたり約12分で解く必要があり、解答スピードと時間配分が重要です。解きにくい問題を捨てる勇気も必要となるでしょう。


■ 頻出分野:理論化学、無機化学、有機化学、高分子化学

理論化学: 平衡、熱化学、電池、酸と塩基


無機化学: 遷移元素や環境問題(例: 大気汚染、セラミックス)


有機化学: 構造決定、反応機構


高分子化学: 糖類、アミノ酸、油脂 これらの分野が横断的に組み合わされて出題されることが多いため、関連知識を深めることが重要です。

 

■ 対策方法:標準問題集を周回し、過去問で実戦力を鍛える

基礎固め:重要問題集や化学の新演習を使用し、標準的な問題を確実に解けるようにします。問題を解いた後、各テーマの背景知識や関連分野を調べることで理解を深めましょう。


過去問演習:東京大学の過去問を少なくとも10年分解き、出題傾向や時間配分に慣れます。過去問を解く際には、問題を解き終えた後、必ず解説を読み込み、出題者の意図を把握してください。


融合問題への対応:思考力を問われる融合問題は、関連する知識をつなげる練習が必要です。例えば、理論化学と無機化学が絡む問題では、それぞれの基本をしっかり押さえつつ、応用力を養います。


時間配分の練習:試験本番を想定し、1問あたりの制限時間を意識して解答する練習を行います。テンポ良く進められるよう、苦手分野の克服に注力してください。


最新のテーマに対応:東大化学では時折教科書外のテーマが出題されることがあります。模試や資料集を活用し、環境問題や新素材に関する知識を補強しておきましょう。


東京大学の化学試験では、基礎的な知識の確実な習得と、思考力を問われる問題への柔軟な対応が合格の鍵です。過去問を中心に、知識と応用力を磨いて試験本番に臨みましょう。


【物理】


■ 概要

東京大学医学部の物理試験は、理科2科目で150分の試験時間があり、物理には75分が割り当てられています。大問3問構成で、力学、電磁気学、熱力学や波動、原子などの分野が出題されます。問題は難易度が高く、基礎事項を深く理解していることが求められます。また、複数の分野を融合した問題や新しい設定が特徴的です。

 

■ 解答形式:記述式

解答形式は記述式で、論述問題や空欄を埋める形式の問題が含まれます。与えられた条件を基に考察を深め、適切に表現する力が求められます。論述問題では、物理現象を分析し、自分の考えを簡潔に説明する能力も必要です。

 

■ 大問数・構成:大問3題

試験は大問3問で構成されています。主に力学、電磁気学、熱力学や波動、原子が出題され、年度によっては複数分野を融合した問題も見られます。幅広い範囲を学習し、複雑な問題にも対応できる力を養うことが重要です。

 

■ 難易度:やや難〜難しい

難易度は「やや難しい」から「難しい」に設定されています。基礎的な理解を前提としつつ、複数分野を統合した問題や見慣れない設定の問題が特徴です。例えば、2023年度の試験では、力学・電磁気・原子を融合した問題や、電磁気と波動を組み合わせた問題が出題されました。問題を適切に分析し、誘導に従って解答を導き出す力が問われます。

 

■ 試験時間:150分(理科2科目)(短め)

物理に割り当てられる時間は75分ですが、大問3問を時間内に解き切るのは容易ではありません。限られた時間内で効率よく問題を解くために、時間配分と優先順位の判断が重要です。解ける問題から先に取り組み、難しい問題は後回しにするなどの戦略が有効です。また、計算や論述問題の見直しに十分な時間を確保することも求められます。


■ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動、原子

力学、電磁気学、熱力学、波動、原子が主な出題分野です。これらの分野から毎年複数の問題が出題されるため、幅広い範囲での学習が必要です。また、『重要問題集』や過去問に取り組むことで、出題傾向やよく出題されるテーマを把握することが重要です。

 

■ 対策方法

東京大学の物理を攻略するためには、『重要問題集』や『標準問題精講』、『難系統問題とその解き方』などを活用し、1問ずつ丁寧に解く学習が効果的です。特に難問に取り組む際は、その背景にある原理や原則を確認し、別解を検討するなどして理解を深めてください。また、電磁気学の分野は過去問と類似の問題が出題されることが多いため、早期から過去問演習を始めることが推奨されます。さらに、複数の解法が考えられる問題や、解法に時間がかかる問題にも対応できるよう、幅広い練習を行いましょう。


【生物】


■ 概要

東京大学医学部の生物は、試験時間が150分で理科2科目を解く必要があり、実際に生物に割ける時間は約75分です。大問は3問構成で、分野の偏りが少なく、複数分野を融合した問題が多く出題されます。難易度は「やや難しい」レベルですが、基礎力がしっかりしていれば高度な考察問題や論述問題に対応できます。これにより、生物でも高得点を狙える試験内容となっています。

 

■ 解答形式:記述式

解答形式は記述式です。基礎的な知識を問う問題はもちろん、論述問題や図を用いた問題も頻出です。実験を題材にした考察問題や、複数のデータを総合的に判断させる問題が特徴的です。これらに対応するためには、日頃から論述や実験考察の練習を重ねることが重要です。

 

■ 大問数・構成:大問3題

大問は3問で構成されています。それぞれの大問は、複数の分野をまとめた融合問題が多く、幅広い理解が求められます。各大問の内容が複雑であることが多いため、1問ごとに確実に時間を割くことが重要です。

 

■ 難易度:やや難

考察問題の比重が高いため、基礎知識がなければ解答が難しくなりがちです。ただし、基礎力がしっかりしていれば、変化に対応する力を鍛えることで解決できる問題が多いのも特徴です。論述問題は要点を抑えて記述するスキルが求められます。

 

■ 試験時間:150分(理科2科目)(短め)

生物に割ける時間は約75分で、問題量が多いためタイムマネジメントが重要です。時間の配分をしっかり考え、優先順位をつけて解答する必要があります。やや時間が短く感じられるため、問題の解き方や時間配分の練習が求められます。


■ 頻出分野:多分野の融合問題

特定の分野に偏ることなく、複数の分野が頻出します。過去には、コロナウイルスやバイオテクノロジーなど、最新の話題が出題されているため、時事問題に対する関心を持つことが有効です。

 

■ 対策方法:基礎学習と考察問題の学習の両方に力を入れる

基礎力を確立した上で、考察問題の学習に早めに移行しましょう。『標準問題精講』や『思考力問題精講』を活用しながら、実験データの解析に慣れていくことが重要です。選び取る問題の解決に慣れることも必要ですが、選択ミスを防ぐためにも、自分の解答を必ず全て確認してください。論述問題の常識や解答の正確性を確保するために、他人の添削を受けるのも効果的です。過去問を用いて時間配分の練習を続けるのは必須です。


【面接】


■ 試験時間:10分

東京大学医学部の面接試験では、10分の個人面接が行われます。

 

■ 面接人数:受験生1人 ー 面接官3人

受験生1人に対して面接官3人で個人面接が行われます。

 

■ 面接形式:個人面接

個人面接が行われます。 面接官3人に対して受験生1人の対面形式で、オーソドックスなタイプです。 出願時の資料を参考にして、それぞれの面接官が均等に質問をします。 また、面接官による評価次第では再面接が行われることがあります。

 

■ 頻出質問

  • なぜ本学を志望するのか 
  • 医師を志望する理由は何か
  • 将来どのような医師になりたいか
  • センターの自己採点はどうだったか
  • 好きな本はあるか
  • 自分の長所と短所はなにか
  • 医師としての大事な資質はなにか
  • 部活動について
  • 尊敬する人は誰か
  • 大学に入ってからやりたいことはあるか
  • 学力試験の出来について
  • 臨床と研究のどちらに進みたいか