千葉大学医学部ってどんな大学?

大学公式HP

千葉大学医学部公式ホームページ

大学公式ホームページはこちらからご確認いただけます。


キャンパス

〒260-0856 千葉県千葉市中央区亥鼻1丁目8−1

千葉大学医学部のキャンパスは千葉県千葉市にあります。


アクセス

「千葉駅」からバス15分

千葉大学医学部医学科のキャンパスはJR千葉駅からバスで15分という立地にあります。 大学近くで下宿していたり、車やバイク、自転車などの交通手段で通学している学生も多いようです。

千葉大学医学部の入試情報まとめ

概要

千葉県にある日本の国立大学です。 東京大学、東京医科歯科大学と並ぶ、関東の難関医学部のうちの一つです。研究にも力を入れており、海外留学の機会も充実しており人気のある大学です。


配点


英語 数学 理科国語社会 面接 合計
共通テスト 100 100 10010050 450
個別学力試験 300 300 300 100 1000
合計配点 400 400 40010050 100 1450


二次試験の配点が約70%であり、二次型です。そのため共通テストで多少失敗をしても二次試験で挽回することが可能です。 また面接試験にもしっかり配点がついており、対策が必要です。


合格最低点

入学年度 合格最低点 最低得点率 平均点 満点
2024 985 67.9% 1037 1450
2023 983 67.8% 1052 1450
2022 992 68.4% 1066 1450
2021 1034 71.3% 1094 1450
2020 984 67.9% 1052 1450


合格最低点は例年70%前後となっています。 目安として70%を目標として過去問等に取り組むといいでしょう。


倍率

入学年度 倍率 募集人数 志願者数
2024 3.8 82 311
2023 3.6 82 293
2022 3.1 82 257
2021 4.0 82 331
2020 3.4 82 278


倍率は例年4倍の前後を推移しています。 国公立大学医学部の倍率としては平均的です。


その他

偏差値:67.5


共通テスト得点率:87%


共通テスト最低点:不明


個別学力試験最低点:不明


再受験寛容度:厳しい

千葉大学医学部の傾向と対策


【英語】


■ 概要

千葉大学医学部の英語試験は、長文読解問題2題と英作文問題1題から構成されています。理系ジャンルの記述問題が大半を占め、英作文は「空所補充」と「言い換え」が出題されることが特徴です。試験時間80分に対して問題量が比較的多く、読解力や記述力の高いパフォーマンスが要求されます。

 

■ 解答形式:記述式

試験の解答形式は記述形式が主です。長文問題では内容説明問題や和訳問題が主に出題され、図表や文章の主語を抽出する質問が突出しています。英作文問題は、短文の「空所補充」、もしくは「言い換え」の形式です。問われる内容は格別高いレベルではなく、日常的な訓練で対応可能です。

 

■ 大問数・構成:大問3題

長文読解問題が2題、英作文問題が1題となっております。長文問題の内容は理系ジャンルが主ですが、容量はほどほどで、大問1題は理解しやすく、もう一題は難易度が高くなっています。 英作文は短文を「空所補充」したり、「言い換え」したりする問題が出題されます。日頃から文法問題に慣れていれば、簡単に対応できるでしょう。

 

■ 難易度:標準

英文の難易度は標準的なものですが、問題量が多く読解力と記述力が求められる試験です。中でも内容説明問題は解答に時間がかかるため、必ず練習を重ねてその実力を高めることが必要です。

 

■ 試験時間:80分(短め)

大問3題を解くには80分という時間は短く、タイムマネジメントが重要になります。特に英作文問題を読解問題の前に解くといった解答順序も検討する価値があります。


■ 頻出分野:理系ジャンル

理系ジャンルの読解問題が高い出現率を持ち、その話題に慣れておくことが必要です。ただし医学に特化した内容は多くないため、対策としては自然科学系の長文を多く読むことで十分です。

 

■ 対策方法:読解力を高め、記述の標準化を訓練する

千葉大学医学部の英語試験で高い得点率を目指すためには、伝統的な長文読解問題の解答習慣を重ね、どのような問題でも対応できる実力を養いましょう。読解問題の問題解答は、相手の問いたい点を正確に把握し、答えを書き出す訓練が重要です。 また、英作文問題については、文法問題や言い換え問題に慣れておくことが、スムーズな解答に繋がります。さらに、過去問や出題例の分析を通じて解答順序を確立し、時間配分を考えながら試験前に練習しておくことが必要です。

 

【数学】


■ 概要

千葉大学医学部の数学は、大問5問構成の試験で、120分の制限時間で実施されます。全体的には標準レベルからやや難しめの問題が出題され、思考力や論証力を要する問題が多く含まれます。特に後半に配置される難問には、入念な対策が必要です。

 

■ 解答形式:記述式

解答形式は記述式で、各大問がいくつかの小問から構成されています。シンプルな解法力に加え、計算力や論証力が求められるのが特徴です。解答に至るまでの過程を正確に記述する力を養うことが重要です。

 

■ 大問数・構成:大問5題

大問は5問構成です。そのうち3問は他学部との共通問題として出題され、残り2問が千葉大学医学部特有の難問となっています。試験を攻略するためには、各問題を着実に解答するための戦略が必要です。

 

■ 難易度:標準〜やや難

全体的な難易度は標準レベルからやや難しめです。各大問の前半は標準的な問題が多く、後半になるにつれて難易度が上がります。試験では、思考力や論証力が必要とされる問題が多いため、受験生の実力が明確に反映される内容となっています。

 

■ 試験時間:120分(適正)

試験時間は120分で、問題量に対して適正です。しかし、後半の難問に時間を多く費やす可能性があるため、残り時間を使って計算ミスの見直しや解法の確認を行うことが重要です。

 

■ 頻出分野:ベクトル、数列、複素数平面、微積、確率

頻出分野はベクトル、数列、複素数平面、数IIIの微積分、確率です。これらの分野は千葉大学の出題頻度が高く、必須の学習項目とされています。また、次点として因数分解や融合問題も出題されることがあるため、幅広く対策を行う必要があります。

 

■ 対策方法

千葉大学医学部の数学を攻略するには、まず典型問題の解法を確実に身につけ、表現力や解答スピードを向上させることが重要です。その上で、基礎レベルの問題集を通じて得点力を鍛え、高難易度の課題に対応できる力を養いましょう。特に、地方国公立大学や下位旧帝大レベルの問題演習を経て、東大や京大の過去問に挑戦することが有効です。最後に、丁寧な見直しと復習を取り入れた学習計画を実践してください。


【化学】


■ 概要

千葉大学医学部の化学は、理科全体で理科2科目100分、そのうち化学に割ける時間は約50分です。問題は大問4題構成で、やや易しい〜標準的な内容となっており、基礎的な理解がしっかりしていれば満点も狙えます。しかし、時間制約が厳しいため、解き方が分からない問題は潔く次に進む判断力が必要です。

 

■ 解答形式:記述式

千葉大学の化学は、記述式が中心です。一部選択問題もありますが、主に記述式で、解答の過程や説明が求められます。特に、計算過程や記述問題が増えており、正確で簡潔な記述が得点の鍵となります。

 

■ 大問数・構成:大問4題

大問4題構成です。その内訳は、理論が2題、有機が1題、高分子が1題となっています。ただし、2022年度には高分子が出題されませんでした。近年の傾向として、生体高分子に関する問題が頻出しており、最新の問題集を使った演習が必要です。

 

■ 難易度:やや易〜標準

難易度は「やや易しい〜標準」です。基本的な問題が中心ですが、一部には誘導のない計算問題や記述量の多い問題も含まれています。集中して取り組めば75%以上の得点も可能です。特に化学が得意な人は高得点を狙いやすい科目です。

 

■ 試験時間:100分(理科2科目)(短め)

化学に割ける時間は約50分です。大問4題を解ききるためには、1題あたり約12分程度しかありません。特に計算問題に時間を取られ過ぎないよう、解けない問題は次に進む勇気が求められます。


■ 頻出分野:理論化学、有機化学、高分子化学

理論化学、有機化学、高分子化学が頻出です。特に最近の問題では、生体高分子や有機化学の詳細な知識を問う問題が増えています。理論化学が全体の半分を占め、それ以外が有機や高分子となっています。無機化学も理論化学に関連して一部出題されます。

 

■ 対策方法

化学で高得点を狙うためには、基礎的な知識をしっかり身につけ、計算問題や記述問題の練習を重ねることが重要です。特に、重要問題集などの標準的な問題集を繰り返し解き、解法を体系化することが効果的です。また、過去問を活用して時間配分の練習や計算の精度を磨くことも必要です。他科目との時間配分を考慮しながら化学の準備を進めることで、あらゆる問題に対応できる学力を高められます。


【物理】


■ 概要

千葉大学医学部の物理は、大問3問構成で、力学、電磁気、熱力学または波動から出題されます。難易度はやや高めで、設定が複雑な問題やグラフ描画問題が頻出します。時間配分が非常に厳しい点が特徴です。

 

■ 解答形式:記述式

解答形式は記述式で、計算問題や結果のみを記述する問題が含まれています。また、論述問題やグラフ描画問題が出題されることもあり、総合的な理解と記述力が求められます。

 

■ 大問数・構成:大問3題

大問は3問で、力学、電磁気、熱力学または波動の中から1問ずつ出題されます。原子分野の出題はほとんどなく、頻度も非常に低いです。後半になるほど難易度が上がり、計算量が多くなるため、効率的な解答が求められます。

 

■ 難易度:やや難

全体の難易度はやや高めで、特に大問の後半は高度な計算力や思考力が必要です。解ける問題を迅速かつ正確に解く能力が重要で、計算ミスを防ぐための注意も必要です。

 

■ 試験時間:100分(理科2科目)(短め)

理科2科目で100分の試験時間が与えられており、物理には約50分を割くことができます。しかし、時間的な余裕はほとんどなく、時間管理が非常に重要です。特に難問に時間をかけすぎないよう注意が必要です。


■ 頻出分野:力学、電磁気、波動、熱力学

頻出分野は力学、電磁気、波動、熱力学です。これらの分野から毎年必ず1問ずつ出題されます。原子分野はほとんど出題されないため、対策の優先順位は低めです。グラフ描画問題もよく出題されるため、慣れが必要です。

 

■ 対策方法

千葉大学の物理を攻略するには、正確かつ迅速な計算力が求められます。まずは標準的な問題集を活用し、基礎力を徹底的に強化しましょう。その後、難問系の問題集に取り組み、応用力を養います。過去問演習を通じて時間配分や出題形式に慣れることも不可欠です。計算ミスを防ぐため、練習の際は常に丁寧さとスピードを意識しましょう。


【生物】


■ 概要

千葉大学医学部の生物試験は、大問3問構成で、発生と分子生物学が頻繁に出題されるのが特徴です。試験は理科の2科目を100分で解く形式のため、生物に割ける時間は約30—50分と見積もられます。問題は概ね標準的ですが、考察問題や論述問題で差がつく傾向があります。

 

■ 解答形式:記述式

解答形式は記述式です。 論述問題は50—150字程度の解答を求められ、大問ごとに複数出題されることが一般的です。そのほか、実験考察問題や基礎知識を問う問題も含まれています。論述問題では教科書の基礎知識を元に、論理的で簡潔な説明が求められるため、練習が重要です。

 

■ 大問数・構成:大問3題

大問3問構成です。出題の中心は発生と分子生物学ですが、生態や体内環境に関する問題も頻出です。また、複数の分野をまたぐ融合問題が出題されるため、広い範囲での知識が問われます。

 

■ 難易度:標準

全体の難易度は標準的ですが、考察問題や論述問題では応用的な思考力が求められる場合があります。基礎知識の定着に加え、出題者の意図を汲み取る力や、説明力を鍛えておくことが重要です。

 

■ 試験時間:100分(理科2科目)(やや短め)

理科全体で100分、生物に割ける時間は最大で50分とされています。試験時間はやや短めに感じられるため、大問1つに15分程度を目安に解答する練習を重ねることが推奨されます。時間配分を意識しながら解答する能力が求められる試験です。


■ 頻出分野:発生、分子生物学、生態、体内環境

発生、分子生物学に加えて、生態や体内環境が頻出分野です。これらに加え、選択問題や融合問題が出題されることも多く、特に発生と分子生物学に重点を置いた学習が必要です。また、生物学の最新の知識や発展的な内容が出題されることもあるため、幅広い学習が求められます。

 

■ 対策方法

対策の基本は、発生と分子生物学を中心に学習し、これらの分野に関連する考察問題への対応力を高めることです。具体的には、「標準問題精講」や「大森徹の生物 遺伝問題の解法」などを活用し、重点分野を徹底的に学習しましょう。また、論述問題に関しては、教科書内容を簡潔に説明する練習を繰り返し行い、詳細な解答ができる力を養います。過去問や専用の問題集を使い、時間配分を意識した演習を積むことも重要です。


【面接】


■ 試験時間:10分×3回

千葉大学医学部の面接試験では、10分の個人面接を3回行われます。

 

■ 面接人数:受験生1人 ー 面接官1人

受験生1人に対して面接官1人で個人面接が行われます。

 

■ 面接形式:個人面接

個人面接が行われます。 面接官1人に対して受験生1人の対面形式で、面接官を変えて3回行われます。 広い会場に何十人かの面接官が待機しており、面接はそこで他の受験生と同時に行われます。 1人目の面接官との時間が終わると受験生は次の面接官の場所へと移動し、これを3回繰り返します。 さらに再面接制度があり、実施する必要があると判断された場合、1回目の面接終了後に学部長らを含めた5人程の面接官ともう1度面接を行います。

 

■ 頻出質問

  • 本学志望理由 
  • 医師志望理由
  • 小論文で書いた内容に対する質問
  • アピールポイントは何か
  • 将来、臨床と研究どちらに進みたいか
  • 高校時代に打ち込んだことは何か
  • 理想の医師像について
  • 最近読んだ本について
  • 将来は何科になりたいか
  • DVを疑われる患者さんを診察した時の対応
  • 知らない薬を処方してほしいと患者さんから頼まれた時の対応
  • 民間療法を信じている患者さんが手術を拒否した場合の対応